進学塾nend

Nend Community News 2024-6月号 電子版

   

「今月の言葉」

君の幸せだけが、君に起きたいろんなことに対する復讐なんだ。

───よしもとばなな(作家)

トピック「良いサイクルにはまるには」

 中間テストが近づいてきました。各学年とも新年度を迎えて初めてのテストとなります。ここでいい点数を取ることができれば、以後の勉強が良いサイクルにはまっていい成績を維持することができるでしょう。

 物事には良いサイクルと悪いサイクルがあります。勉強を例にとれば、「A. いい点数を取る」→「B. 自分に自信がつき、やる気がおこる」→「C. 身を入れて勉強することで理解が深まる」→「D. 勉強を楽しく感じ、勉強時間が増える」→「A. いい点数が取れる」…(以下繰り返し)というのが良いサイクルです。
 悪いサイクルでは「a. 悪い点数を取る」→「b. 自分に自信がなくなり、やる気を失う」→「c. 勉強に身が入らず、理解が不足する」→「d. 勉強をつまらなく感じ、勉強時間が減る」→「a. 悪い点数を取る」…(以下繰り返し)となります。良いサイクルも悪いサイクルも、前の行動の結果が次の行動を誘発し、ドミノが倒れるように連鎖的に行動がつながり、次第に強化されていきます。

 それでは、悪いサイクルを良いサイクルに変えてあげるにはどうすればよいでしょうか。それは悪いサイクルの一点を良いサイクルに変えることです。つまり、悪い点数を取っているなら一度でいいから良い点数をとること(a→A)、自信がないなら自信を持てるように十分な練習をすること(b→B)、これまであまり身を入れて勉強してこなかったなら、その勉強の姿勢から見直すこと(c→C)、たとえ勉強がつまらなくてもまずは我慢してしっかりとした勉強時間を確保すること(d→D)です。
 この全部を一度に変える必要はありません。どれか一つでいいのです。するとその行動から次の行動が呼び起こされ、自然と良いサイクルに入っていくはずです。

 思えば、私が勉強を好きになったのも、たまたま中学1年生の最初のテストで学年3位になり、担任の先生にめちゃくちゃほめられたのがきっかけでした。もちろん、何も勉強せずに点数が取れたわけではありません。自分に自信がなく、中学最初のテストで何をどのように勉強したらよいのかもわからず、ただ闇雲に朝から晩まで机にかじりついて、不安だらけのなか勉強した結果でした(b→A)。
 みなさんが良いサイクルにはまれるよう、いい点数を期待しています。

「ねんちる」第196段

 先日、地元の某駅直結デパートでKちゃんに会った。本当に奇遇だ。Kちゃんは以前勤めていた大手の塾で中3のときから教えていた生徒だ。当時は僕も若く生徒との距離も近かったため、彼らが大学生になったあとはみんなでドライブに行ったり、ライブを見に行ったり、飲みに行ったりした。Kちゃんの恋愛相談に乗ることもあったし、僕が当時付き合っていた彼女にフラれたときには延々泣き言を聞いてもらったりもしたものだ。僕がスクールを立ち上げる際、不動産屋さんで物件を探していたけれどいいテナントが見つからず、八方ふさがりであきらめて、今はなきハマボールでKちゃんらとスケートを楽しんでいたところ、不動産屋さんから「見つかりました」と電話がかかってきた。それが今のnendだ。

あれから18年、Kちゃんは結婚してもあいかわらずチャーミングで素敵だった。

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