進学塾nend

Nend Community News 2024-4月号 電子版

   

「今月の言葉」

人間は口角を上げてると嫌なことを考えられない

行動がその人の心を規定する ───anonymous

トピック「主体的に学習に取り組む態度」

 2024年度入試から神奈川県公立高校の入試制度が一部改定されて、第3学年の9教科の「主体的に学習に取り組む態度」(以下、「観点別」)が第2次選考において活用されることになりました。評価Aを3点、Bを2点、Cを1点とする9教科計27点満点の数値を高校ごとの特色によって決められた比で乗じて入試点数に加えるというものです。

 神奈川全県模試を主催する伸学工房発表の資料によると、9教科45点満点の評定上位(合計36以上)では「観点別」の格差は小さいものの、評定中下位(合計21~35)では「観点別」の格差が大きくなることが報告されています。これはオール4以上のお子さんは通常どの科目に対しても主体的に取り組むことから「観点別」の評価はほとんどAである子が多いのですが、オール2からオール4の間くらいのお子さんはある教科の成績が同じ3であったとしても「観点別」がAの子もいればCの子もいて「観点別」の合計はお子さんによってかなりのばらつきがみられるということです。そしてこれは入試の結果に少なからず影響を及ぼしたとみられます。

 さて、「主体的に学習に取り組む態度」とはどのような姿勢をいうのでしょうか。これはまず授業中にしっかり授業を聞き、ノートを取るという基本的なことから始まり、授業内に与えられたプリントなどの課題を終わらせること、提出物の期限を守り、疑問点を解決するなど自ら学び取ろうとする姿勢をいいます。つまりは、しっかりその教科をがんばりましょうということです。

「私は/僕はちゃんとやっているけどなぁ」と評価に不満を感じる子もいるでしょう。そういった子は教科の先生に対してのアピールが不足していることも考えられます。先生へのあいさつを欠かさないことはもちろん、授業中に生じた疑問を授業内に(または授業終わりに)質問することも大事です。授業中は下を向きっぱなしの子も多いですが、なるべく顔を上げて話をされる先生の顔を見るようにしましょう。(話している先生側からすれば、顔を上げていて視線が合う子はいい意味で非常に目立ちます)

 授業を受ける姿勢が変われば、勉強の身につきかたも変わってきます。そして日々のちょっとした取り組みで成績は良い方向に変わってきます。新年度を良いスタートで迎えましょう。

「ねんちる」第194段

 WちゃんとMちゃんは姉妹で、Wちゃんはお姉ちゃんらしく我慢強くて思慮深い常識人。Mちゃんは人見知りで甘えん坊で気ままな妹。WちゃんがMちゃんに電話で乱暴な言葉を使っているのを見て「もっと優しくしてあげなよ」なんて話していたけど、実際には妹のMちゃんのほうがお姉ちゃんを振り回し、Wちゃんが泣かされることが多いと聞いた。Wちゃんは何も言わなくても普段からこつこつ勉強をし、着実に成果を出すタイプ。Mちゃんはやりたくないとかできないとか散々愚痴を言ってしぶしぶ勉強を始めるタイプ。Wちゃんとは色んな話ができて楽しかったし、人見知りの激しいMちゃんには心配して積極的に話しかけたのがかなりウザがられたのも面白い。Mちゃんはでもいい意味で甘えてくれたなぁ。

 春からそろって大学、高校へと進学する。どんな景色を眺めて新生活を迎えるのかな。

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