進学塾nend

Nend Community News 2024-1月号 電子版

   

今月の言葉

どんなに疲れていても、不機嫌になってはいけない。自分が疲れていることと、相手とは何の関係もないことだからね

───五井昌久(宗教家)

トピック『冬期講習を終えて』

 スクールのみなさん、保護者の皆さま、どうぞ今年もよろしくお願いいたします。
 今年は元日より能登半島で大きな地震に見舞われ、新年の喜びを伝え合う世相ではなくなってしまいました。今なお避難を余儀なくされ、寒さと物資の不足に悩まされている方々が多くいらっしゃいます。私たちは平穏な日々に感謝をし、災害時にはお互いに支え合う心を忘れないようにしたいと思います。

 年末年始は中学3年生の冬期講習に力を入れています。毎年受験生が入試後のアンケートで「楽しかった」「役に立った」と言ってくれる10日間の冬期講習は、今年もまた非常に充実したものとなりました。
講習はスクール前で行う「ラベンダー体操」から始まり、50分ごとに10分間の休憩をはさみながら朝9時から夕方5時までみっちり行われます。一日の最後には確認テストがあり、勉強の成果と達成度を確認します。合格点に達しなかった場合、追加学習もあります。スケジュールを聞くととてもハードに思われますが、参加されたスクール生はみんな「あっという間だった」と口をそろえて言ってくれます。
 冬期講習が楽しいと言われるのは、入試という明確な目標が目前にせまっていること、入試までにやらなければいけないことや取らなければいけない点数がはっきりしていること、講習を通じて知識が定着し、学力が徐々についてくることが実感できることにその理由があると思われます。
 普段の定期試験でも親や指導者側がこれらを意識した声がけと指導を行い、子どもたちの側でもこれらを意識した勉強ができれば非常に効果的な学習ができるのですが、なかなか難しいようです。高校入試がいかに子どもたちにとって特別なイベントであるかということでしょう。

 冬期講習を終えて、中学3年生の子どもたちが受験生らしい顔つきになり、大きく成長したように感じられます。彼らの高校受験はもうすぐです。どうか全員がしっかりとがんばれますように。そして彼らのあとには中学1・2年生の子どもたち、そして小学生の子どもたちが控えています。スクールの子どもたちが笑顔で元気に楽しく勉強ができるよう、今年も精いっぱい頑張っていきたいと思います。どうかよろしくお願いいたします。

「ねんちる」第191段

 Mちゃんは小学校から長距離をしていて、休日に一人で炎天下を走っていたり、夜にお父さんと街中を走っているのを何度も目にした。勉強は苦手で授業中にうとうとすることが多く、注意するとすぐにぽとぽと涙を流していた。一人っ子らしい気の強さとマイペースさを持ちながら、自己主張が弱く遠慮がちで、他人からは軽く扱われがちだった。休み時間にみんなの分のジュースをパシリのように買いに行かされているのを見て、周りの子を注意したことがあったくらい。小学五年生からスクールに通ってくれて、高校は陸上で推薦をもらって地元の私立に進学した。

 先日スクールに顔を見せて大学への推薦をもらったと報告をくれたMちゃん。「陸上は指導力に優れた監督に巡り会うのが大事」という。髪は男の子のように短くしていたけれど、はにかんだように笑う顔は相変わらずだった。

 - Nend Community News, 所感