Nend Community News 2022-8月号 電子版
「今月の言葉」
早く多く間違えると、進展は早い
───anonymous
トピック「間違え直しをしましょう」
テストが終わったあとの間違え直しはとても大切です。小テストや確認テストから模擬試験、さらに実際の中間期末テストまで、テストが重要さを増すにつれて、間違え直しの有用性は増していきます。
人間の脳は、質問に答えたり、問題を解いたりするときに活性化します。短いテスト時間に脳をフル回転させ、全力を尽くしてテストが終わったあとに、自分がつまずいたところや、悩んだところの正解はどこにあったのかをメタ的に(自分を客観視する視点で、の意味)検討し、苦手な部分やさらなる練習が必要な箇所はどこにあるのかを分析することで、私たちは大きく成長できるのです。つまり、テストを受けることよりも、そのあとに間違え直しをすることのほうがより一層大切といえます。(この趣旨から、スクールからの宿題は必ず解答つきのものを渡し、丸つけをしてから提出するように指導しています。間違えたところがどこか把握できていないのでは、そもそも勉強をしたことにならないからです)
さて、それでは間違え直しはどのようにすればいいのでしょうか。
まず、解答と照らし合わせて自分の間違えたところを問題用紙に印をつけます。そして解答を横に並べ、間違えたところを解きなおして解答通りになることを確認します。
一問一答の用語や単純知識問題は、その場で解答を覚えればいいのですが、中にはなぜそのような解答になるのか分からないものも出てきます。特に計算が必要なものや、総合的な知識が必要なものほど間違え直しは困難になります。この場合、間違えた問題に似た問題を教科書・参考書・問題集から探し、その解法を調べるのが基本です。今ではインターネットで調べることもできます。そしてどうしても分からない問題は友達や親、先生に質問して下さい。
間違え直しの時間は実際にテストを受ける時間に比べると、何倍も多くかかります。しかし、慣れてくると効率よく短時間で自分の苦手部分を克服できるようになります。勉強すること自体が上手になるともいえます。
中学3年生は、ほぼ毎月のペースで模擬試験が行なわれます。終わった後に間違え直しをどれだけていねいにするかで、志望校への合格可能性は変わってくるといえるでしょう。しっかりと間違え直しをすることを習慣づけてください。
トピック「ねんちる」vol.174
先日、昔の教え子のYちゃんから連絡があり、14年ぶりに再会した。
Yちゃんとは、以前僕が大手の塾に勤めていたときからの付き合いで、Yちゃんは当時小学校5年生だった。それから中学3年生になるまで教えていたのだけど、その間に僕は大手の塾を辞めて独立し、このスクールを立ち上げ、Yちゃんはいじめを受けて中学校を転校し、親の離婚を経験した。内気でおとなしく、オタク気質で友達が少ないYちゃんは、独立後の僕を頼ってスクールに来てくれたのだ。
Yちゃんの住む地元の駅まで電車で行き、小洒落たスペイン料理屋さんでランチをしながら、昔のことやお互いの近況を話した。Yちゃんは結婚してアラサーになり、面影はそのままだけど、笑いじわが少しだけ深くなっていた。幸せな人生を送ってほしいな。