進学塾nend

Nend Community News 2022-6月号 電子版

   

「今月の言葉」

機嫌のいい大人がそばにいることは、子どもにとって大切な環境の一つです。

───anonymous

トピック「メタ認知能力と学習のしかた」

「数学がわからない」「何がわからないっていうか、全部わからない」テストが近づいてくると、子どもたちからこんな声が聞かれます。

自分自身を客観的に観察し、自分が何を思っているか、何を感じているか、何を理解し何に疑問を感じているかを認識する能力を「メタ認知」といいます。このメタ認知は幼児期に始まり、小学生の頃を通して発達していくと言われます。
この能力が十分に養われている子は、自身をモニタリングすることで、行動の自己制御が容易になり、また学習の判断(難しいものには時間をかけて取り組み、簡単なものは短時間で済ませるなど)が上手にできるようになります。
一般的に6歳児はこの判断が苦手で、簡単なものに時間を多くかける傾向があり、8歳児頃から自分が難しいと思うものに時間をかけて取り組むようになるといわれています。メタ認知の発達には個人差がありますから、勉強が苦手なお子さんは自己モニタリングが上手ではないのかもしれません。「わからないところがわからない」とはこういうことです。

スクールでは常々「勉強というのは自分ができないものをできるようにすること」だと伝えています。
それではあなたのできない教科はなんですか。
どの問題ができないのですか。
続けてそう尋ねるとみんな口ごもります。
わからないところがわからない。
自分のできないものがはっきりと自覚できるほど自己モニタリングに長けている子は勉強ができるに決まっています。どうすればいいでしょう。

まずは問題を解くことから始めるのです。問題を解いて間違えたところが、自分のできないところです。ここができない、ここが覚えられていない、と自分で認識し(メタ認知)、それをできるようにするために間違え直しをしっかりとするのです。これが勉強の一つのサイクルになります。なるべく多く問題を解くようにしなさいと言っているのはこのためです。

メタ認知が上がり、自己モニタリングが上手になれば、テスト前ではない普段の授業でも「ここはぼく(わたし)にとって少し難しいぞ」と認識することで、早めに質問に行ったり、家で復習したり、テスト勉強を始めるのをいつもより少し早めたりといった学習方略(学習効果を高めるための意図的な工夫)を使って効率よく勉強することができるようになります。

トピック「ねんちる」vol.172

僕の仕事は毎日勉強して毎日勉強を教えることだ。前世でどれほど悪行を積んだらこんなふうに勉強ばかりをする仕事につくことになるのかわからない。最近では、子どもたちの心理や発達障害について勉強していて毎日忙しい。
しかし、勉強というのはとてもいいもので、自分の視野と自分の世界(と自分が認識しているもの)を広げてくれるのは間違いない。生涯学習という言葉があるが、いくつになっても勉強は自分の糧になる。

 先日教え子のSくんから連絡があった。彼は大学の職員をしていたのだが、心を病んで今は自宅で療養しているという。「しばらく入院することになります」と寂しそうに笑った。

スクールでは子どもたちが心健やかな笑顔を見せてくれるけど、悩みを抱えている子もいる。彼らや両親の力になれるよう日々学び続けるだけだ。

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