進学塾nend

Nend Community News 2020-11月号 電子版

   

「今月の言葉」

子は親の言うことは聞かないが、親のすることは真似る

───anonymous

トピック「未来に目を向けて」

過去を変えるのは未来である。

私の好きな言葉です。
いや待て、未来を変えるのが過去ではないのか。そもそも過去というのは変えられないものだ。みなさんもそう思いますか。

過去は変えられます。
例えば、あなたが大好きだった人と別れてしまったとしましょう。何日も何か月も、場合によっては何年も泣いて後悔する日々をすごすかもしれません。別れてしまったという、その過去のできごと自体は確かにどうしても変えられるものではありません。
しかし、あなたが過去にとらわれることなく、勉強や仕事にうちこみ、現在を一生懸命に生きられたなら、その結果あなたが幸せに思えるような未来が得られたならどうでしょう。あなたはきっとこう思うはずです。

「私の人生は間違いではなかった。あのとき別れたからこそ、今の幸せな自分があるのだ」と。

過去のできごとそれ自体は変わったわけではありません。でも、現在の自分ががんばることで過去の体験が苦しいものではなくなり、受け入れることができるよい思い出に昇華されたのです。その意味で、過去が変わったのです。

私たちは日々、さまざまな選択をしています。勉強することやしないこと、その日がんばることも先送りにすることもそうです。ある行動をとることも、とらないこともすべて私たちは自分で選択しています。ときには自分が情けなく感じたり、後悔したりすることもあるでしょう。そのときに、自分の選択について「あのときこうしていたら」と後悔するのではなく「あのときのあの選択は正しかった」と思えるようにするために、今をがんばり、未来に目を向けることが大切です。

受験生のみなさんに言うなら、「もっとしっかり勉強すればよかった」「志望校を意識して、成績を上げるように努力すればよかった」という後悔があるでしょう。しかし、今この瞬間から気持ちを切り替えて勉強に打ち込み、自分が行きたいと思える高校に合格できたら、これまでのあなたの選択は(勉強しなかったことも後悔したことも、そこから反省して猛勉強したことも含めて)すべて間違いではなかったといえるのではないでしょうか。

あなたの過去を変えるのは、今のあなたの行動、そして未来の結果にかかっているのです。

トピック「ねんちる」vol.153

Yちゃんから突然のライン。「結婚しました」との報告でびっくり。

Yちゃんは小学4年生から教えていた子で、毛布(スクールには冷房が寒い子用に常備している)を体にまきつけて休み時間にうろうろ歩き回っていた印象しかない。
休みの日は家で、ひざ立ちで階段を登り降りできるかひとりで何時間も遊んでいたというし、「お月さまと総合公園はどっちのほうが大きいの」と聞いてきたのは彼女が中学3年生のときのこと。見た目はとてもかわいらしいのだけど、中身はアホの子で、天然かつ癒し系。地元のスーパーではレジ打ちのアルバイトのときに電話番号を書いた紙を渡されることもしばしば(ニコニコ笑いながら無情に突き返すそうな)。
そんなYちゃんが結婚とはびっくりだし、ちゃんと生活できるのか心配になる。

ともあれ、おめでとう。幸せになってほしいな。

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