オブラートにつつまない
ことばというものは、誰かのこころにふれたり、うごかしたり、ささったり、傷つけたりするものだ。だからこそ言うべき価値がある。
「この花はきれいだ」
ということばが誰かを傷つけるとして、
「この花はきれいかもしれないし、そうではないかもしれない」
としてしまうと、もはやそのことばは口にする意味がなくなってしまう。
”あれから、僕たちは何かを信じて来れたかなぁ”
などという歌の文句は、何かを語っているようで、実は何も語ってはいないのだ。
僕はだから授業をするときには、子どもたちを叱るときには、正しい進路を選んでほしいと説得するときには、なるべく自分の本音を正しく言うよう心がけている。ことばが伝わらずに誤解を生むときも、ある。
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