進学塾nend

I’m the cat

   

Baby, I’m around you enough to know when you’re coming down
ご主人様、僕はあなたが落ちこんでるってわかるくらい、十分にそばにいるんだよ。
And I am there with a smile, prepared to bring you around
あなたの周りに笑顔を運んであげられるように、準備して待ってるんだ。
You’re thinking that you’ve got me trained
よく訓練したんだものって、思っているんでしょ。
I’m aware of that
わかってるよ。
But when you need your outlook changed
でも、明日を少し変えたくなったら
Baby, I’m the cat
僕が、あなたのネコなんだ。
(「I’m the cat」Jackson Brown・ 訳 nend)

 

犬「この家の人たちは、餌をくれるし、愛してくれるし、気持ちのいい暖かいすみかを提供してくれるし、可愛がってくれるし、よく世話をしてくれる……。この家の人たちは神に違いない!」

猫「この家の人たちは、餌をくれるし、愛してくれるし、気持ちのいい暖かいすみかを提供してくれるし、可愛がってくれるし、よく世話をしてくれる……。自分は神に違いない!」

 

以前、付き合っていた彼女に懇願され、パグを飼っていたことがある。

しわくちゃで、困ったような顔をしている、なんでもガジガジ噛んでしまう甘えん坊のこの子とは、よくケンカもしたし、時々夜になきだすことにも困らされた。僕が帰ってくると、うれションする(うれしくて、おしっこをもらしてしまう)のも困ったし、僕と一緒の布団でないと寝られないのも困ったもんだった。それでも僕は大好きだった。僕と彼女とパグの3人で、よくドライブに出かけた。走る車の窓から顔を出して、顔に受ける風をガジガジ噛もうとしていたことを覚えている。もちろん、全部パグの話だ。

しかしこの子とは短い付き合いに終わってしまう。彼女と別れたときに、引き取られていってしまったのだ。

僕なりに、彼女もパグも愛していたので、しばらくたって街で彼女と新しい彼氏とパグが3人で歩いているのを見かけたとき、いいようのないショックを受けた。そりゃねーぜ、相棒。そりゃねーよ。

 

あれから数年して、ネコを飼い始めた。彼女とは以前ドンキにテナントで入っていたペットショップで知り合った。他のネコたちが、「わたしを連れて行って」「ほら、ぼくの毛並み、きれいでしょ」と最大限にアピールしている中、彼女はちら、とこちらを見て、興味ないわというように、ごろんと体を横たえた。それからもう一度こちらを見た。世界が一瞬、その動きを止めたに違いない。僕は彼女を連れて帰り、そうして二人の共同生活は始まった。

彼女は常に僕のそばをつかず離れずいてくれる。風呂に入るときはすりガラス越しに姿が見えるし、パソコン作業をしているときには、近くの椅子に座っている。寝るときだけは別だ(僕は眠りにデリケートなため、お互いに別々の部屋で寝ることにしている)。彼女はとても上品で、皿に乗っている食べ物以外は決して口にしない。僕の食べ物を欲しがることもない(ただし、ヨーグルトは別だ)。彼女の名前はモモ。アジアの女王なのだ。

 

この先、僕が亡くなるようなことがあっても、きっとモモが先に待っている。それはそれで楽しみだ。

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