進学塾nend

SPEED BOY

   

関西では有名な上岡龍太郎氏は、ホノルルマラソンを走るほど、ストイックにマラソンに打ち込んでいる。
とある芸人が、上岡氏にこう言ったそうな。
「師匠、僕も師匠にならって、頑張って毎日走るようにしてるんですよ」
すると、上岡氏は激昂して言った。

「アホ!走るっちゅうんは、頑張るもんちゃうわ!子どもかてな、動物かてな、うれしいから走るんじゃ。頑張って走るっちゅうんは、走ることに対する冒涜じゃボケ!やめてしまえ!」

 

走る、というのが苦痛な人がいる。
なぜわざわざつらい思いをして走らなければならいのか。
僕がジョギングを勧めるたびに、「そうだね、ははは」「まぁ…そのうちに」なんていう人は100%このくちだ。その気持ちはわからないでもない。僕だって、座禅を組むのが心身共にいいよ、なんて勧められたとしたら、きっと言うだろう。
「うん、そうだね。とても面白そうだ。まぁ、そのうちに始めてみようかな」

別段僕はスポーツマンというわけではない。
どちらかというと文科系だし、何かスポーツに必死に打ち込んだこともない。
高校のとき10kmマラソンで、学年300人中30番くらいになったことがあるが、それだけだ。他人と競うことが嫌いだから、スポーツでもなんでもひとりで黙々とやることが好きなのだろう。

昼間に走ると、子どもたちに会って恥ずかしい思いをするので夜に走ることにしている。渋田川沿いをぐるっと4km、20分。
ジョギングについては、(体重)×(走った距離)=消費カロリー という公式がある。
毎回およそ240~50kcal。お茶碗一杯分のカロリー。ひっひっふう~。ひっひっふう~。

 

でも、ジョギングが好きかと聞かれたらそうでもない。
走りたくないなぁ、面倒くさいなぁ。そう思っているときは、もう服を着替えてしまう。あら、着替えてしまったぞ。やだな、今日は寒いのに、なんて思いながら外に出てしまう。あぁ、寒い。やっぱ今日は寒いよ、やっぱりやめてさ…、と思いながら走り出してしまう。そうしたらもうジョギングは始まっている。なんだってそう。勉強だってそう。やる気なんて待ってたら、日が暮れてしまう。

こうやって走るのも、走ることに対する冒涜だと、上岡龍太郎氏に怒られるかもしれないけれど、そうやって少しずつ走っている。

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