進学塾nend

Nend Community News 2019-11月号 電子版

   

「今月の言葉」

子どもにモチベーションのスイッチが入る時は3つある。
1)自分の中で目標が見つかった時
2)人に自分の得意なことを褒められた時
3)人のために働く時

─── 品川女子学院の校長漆紫穂子先生

トピック「英語を身につけましょう」

大学入試制度改革の一環として英語民間試験導入が検討されています。この導入時期について先日文科相が延期を発表しましたが、いずれにせよ、これから一層英語の重要性が増すのは間違いありません。
英語を身につけるには、せいぜい中学2年生くらいまでの英文法があれば、基本的な表現としては足ります。英会話であれ、長文読解であれ、この土台部分がないと、理解するのが難しくなります。これから英語を学習しようとする人は、まず中学2年生までの英文法をしっかりと勉強するといいでしょう。
英語の勉強に一番良いのは、英語で書かれた文章をとにかく読んでみることです。IBCパブリッシング社のラダー・シリーズは、英語の習熟度別になっていて、自分のレベルに応じた語いや英文法で一冊読みきることができるようになっています。

(写真はレベル3・英検準2級相当で、オススメの内容です)

また、アマゾンの電子書籍サービス「Kindle」では多くの電子書籍を購入して、スマートフォンのアプリで読むことができます。分からない単語は、長押しすることで意味を表示できますので、英語の海外小説を気軽に原書で楽しむことができます。

(写真はアイフォンで表示したkindleアプリです)

英語で本を読む場合、できるだけ辞書を引かないのがポイントです。すなわち、一文いち文を丁寧に訳しながら読むのではなく、ざっと(こんな意味だろう)くらいで読み飛ばしていくほうがよいのです。「そんなので本当に英語の力がつくのか」とお思いでしょうが、これは文法を学んだり、日本語に翻訳する力をつけることが目的ではありません。日本語の文を読むときと同様に、英語を英語のまま読める力をつけることが目的なのです。
インターネットがなかった時代には英語の必要性をそれほど感じませんでしたが、世界が身近になった今、英語がこれほど役に立つとは思いませんでした。ぜひ身につけましょう。

トピック「ねんちる」vol.141

入試というのは、その後のその子の人生を左右するというので、本当に大事なものです。

以前Yちゃんというかわいらしい女の子がいました。彼女は星が大好きで、中学一年生のときに「世界一の望遠鏡があるので、名古屋大学に行きたい」と語ってくれました。でも勉強のほうは全然苦手で、英語にいたってはまったくと言っていいほどできませんでした。
Yちゃんは進路を決めるのに、地元の工業高校を選びました。親も、僕も猛反対したのですが、Yちゃんは自分の学力で選べる高校の中ではここが最良の選択だと信じていたようでした。いまだにもっといい進路を提示できたのではないかと悔やんでいます。

夢を持った子が、それを叶えることができずに輝きを失ってしまうのはとても寂しいことです。夢を叶えるためにもやはり勉強は大切です。

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