進学塾nend

Nend Community News 2021-1月号 電子版

   

「今月の言葉」

Girls should never be afraid to be smart. 女の子は賢くなることを決して恐れるべきではないわ。

───エマ・ワトソン(女優)

トピック「2021年を迎えて」

新春のお慶びを申し上げます。

昨年から引き続き、私たちの日常はコロナの影響下にあります。国民の大多数が程度の差はあれコロナに罹患し、集団免疫を獲得するまで日常は取り戻せないのかもしれません。ですが、こういう状況だからこそ、前向きに色々なことに取り組む必要があるのではないかと思っています。

「奴隷のように練習し、王様のように解く」
勉強のしかたとして、子どもたちに伝えている言葉です。
練習のときは(自分はダメだ、もっとがんばらなければ)とむちを打ちながら勉強し、本番では(自分はできる。さぁどんと来い)と胸を張って解くのです。往々にして私たちはこの真逆の行動、すなわち「王様のように練習し、奴隷のように解く」になりがちです。どうですか。思い当たる節はないでしょうか。

私は常々、勉強の基本は「間違えたところを次にできるようにすること」だと言っています。そのために「間違え直しが大切」だと伝えています。ただ赤ペンで正答を書き写すのではなく(ハッ、だからそうなるのか!)という理解と納得が必要なのです。

蛍雪の功(けいせつのこう)という言葉があります。勉学に励み身を立てるという意味です。この言葉がテストに出たとして、意味や漢字を間違えて、赤ペンで間違え直しをしたとしましょう。覚えられるでしょうか。

この言葉は昔の中国の人が貧しくて灯りが買えず、暗い夜には夏は蛍の光で、冬には雪に反射する月明かりで勉強したことから来ています。卒業式で「蛍の光、窓の雪」と歌っていますね。こんな風に勉強をがんばったということを表しています。

どうですか。もう覚えられましたね。これが(ハッ!)という気づきなのです。これがなければただ赤ペンで答えを書き写したとしても意味がありません。「たくさんの問題を解いているのにできるようにならない」という人は、ここの部分が抜けているように思います。

勉強が身につくには、頭の中に染みこんでいく時間も必要です。2時間程度勉強したあとは手を休め、目を閉じて勉強した内容や覚えたこと、気をつけなければいけないことを頭の中で思い返して見ましょう。そうすれば学習内容が頭のなかにじんわり染みこんで記憶の中に刻まれます。

本年もよろしくお願いいたします。

トピック「ねんちる」vol.155

アニメ「ど根性ガエル」のキャラクターに町田先生というのがいて「教師生活25年…」というのを頭につけて話すのが口癖だったんだけど、僕も気がつけば町田先生と同じキャリアになった。

このキャリアをスタートしたとき、僕は大手の塾に勤めていて数学を専門に教えていた。
別の校舎にF先生という僕の教育係がいて、毎日仕事が終わるたびにF先生から呼び出されて模擬授業をさせられた。
「そんな教え方じゃ、子どもたちは分からねえよ」と毎度あきれ果て、叱り、バカにしながらもF先生は様々な技術を僕に伝えてくれた。そのおかげで僕は急速に講師として頭角を現し、塾の看板講師になった。

「立派な講師になるか辞めてしまうかは賭けだった」本気で僕を育てるつもりだったと恩師はのちに語ってくれた。

恩師はYou tuberデビューしたw

 - Nend Community News