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平塚農業

      2018/10/11

平塚農業(以下平農)は、園芸科学、食品科学、農業総合(平成25年より旧生産流通科から変更)の3つにわかれる。園芸科学は果樹・草花・野菜の生産管理等およびフラワーアレンジメントなどの園芸デザインを、食品科学は農産物の生産・管理・販売およびバイオテクノロジーによる実習を、農業総合は、農業経営や流通経済のほかラッピングやデザインをはじめとする流通技術を学ぶことができる。
商業や工業とは異なり、農業ではこれといった国家資格・民間資格を取得できるというものではない(誰でも取得可能な、一般的な資格が多い)ため、就職を見越して平農に進学する必要性は少ない。学習内容や、実習、校風などが自分に合う、という理由で選んでよいだろう。
進路については、昨今の経済状況を反映して平農も就職の割合が減ってきており、大学に進学または専門学校に進む割合が増えてきている。AO等を利用した進学を考えると、進学実績は普通科の下位校と(いい意味で)あまり変わらない。2015/12/14に神奈川県教育委員会より発表された「県立高校改革実施計画(Ⅰ期)【案】では、平塚商業と平塚農業が28年度より統合の準備を始め、31年度に農業科・商業科を併設する統合校となる案が示されている。平塚農業に吸収統合するかたちになるため、商業・農業を学ぶ統合校として今後の役割に期待したい。

【入試情報】
平塚商業や、平塚工科と異なって、出願時に学科を決める必要がある。そのため、学科ごとに募集定員も少なく(食品・園芸は各78人、農業総合は39人)、倍率や難易度が年によってばらつきがある。出願後の倍率発表で、おたおたしないように、学科はしっかりと選びたいところだ。
受験者層は内申60未満~80程度とオール3の成績を切っていても大丈夫。80以上の内申であればかなり楽な受験になるだろう。学力検査は160点オーバーが目標。120~130点でも受かっている。定員が少ないことも考慮して、しっかりと点数が取れるようにしたい。

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