進学塾nend

今日から春

      2015/02/27

授業がすべて終わってから夜、スクールの外観をいろいろ整えていると、今日はふわりと暖かく、春の匂いがした。

僕は匂いフェチと言ってもいいほど、匂いに敏感で、季節の変化は匂いですぐわかる。今日から春だ。空気にやさしい香りが混じっていると思ったら、深夜に渋田川沿いをランニングしていてわかった。暗くてよく見えないが、梅の花がほころんでいるのだ。
(そういえば、以前ネットで次のような文章を見た―――
桜は”散る”、梅は”こぼれる”、菊は”舞う”、牡丹は”崩れる”、椿は”落ちる” 花の終わり方だ。)

匂いほど、記憶を揺さぶるものはない。ある種の匂いをかぐと、一気に心が思い出の中へと持っていかれる。蚊取り線香の匂い。キンカンの匂い。キンモクセイの香り。桜。雨の匂い。

僕がまだ若く、たばこを吸っていた頃、当時の上司が僕に「たばこの匂いはくさいから、生徒の前でのエチケットとして」と香水をくれた。ニコスのスカルプチャー・オムだった。いろいろと教えてくれる上司だった(大好きな上司で、いまだに親交がある)。
それまで香水をつける男はゲイだという偏見(本当に勝手な思い込みだ)があったが、以来いろいろと試してブルー・プラネット(容器が地球儀だ)を愛用している。

今日は3年生の授業日だったが、入試が終わってあとは結果を待つばかりなんだが、なんだか一緒につらい旅をしてきた仲間のように、目に見えない信頼感がある。彼らは立派だ。

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