進学塾nend

Nend Community News 2015-11月号 電子版

      2019/10/08

「今月の言葉」

二度失敗し、三度失敗し、それでもまだ挑戦を続けるのなら、彼はその分野に関して才能があると言える

―― anonymous

トピック「勉強って、難しい!?」

勉強と、女の子のお化粧ほど努力が結ばれやすいものはない、といいます。お化粧については僕はわかりませんが、勉強については確かにそういえます。

スポーツでは、偏差値50、すなわち平均的な能力を持っている場合でも、優秀な選手とはいえません。せいぜい試合に出られるかどうか、といったところでしょう。プロのスポーツ選手となるのは、ほんの一握り。一万人いて一人か二人程度です。クラスで10位以内の身体能力を有していても、スポーツの世界では歯牙にもかからないレベルなのです。
ところが勉強では、偏差値50であれば、中堅~上位私大に十分合格が可能なレベルです。クラスで10位以内の学力があれば、上位高校、上位大学に進学する可能性をもっています。

近年、「ナンバー・ワンより、オンリー・ワン」「他にはない個性を重視」などといって、スポーツやその他の技能を有していることがもてはやされ、勉強ができることが軽んじられる風潮が広がりました。そのため、ありもしない才能を信じて、地道な努力を怠る子どもが増えたように思います。スポーツや絵画、音楽といった分野で競い合っていくことこそ、子どもたちにとっては大変なことです。

一方、勉強というのは、他のどの分野よりも努力が報われやすいものです。ある程度学習したらテストというかたちで、知識の確認があり、その結果から自分の順位を数値として知ることができます。これらをモチベーションとして、なおいっそう勉強に励むことができます。

どんなに才能があってもプロになれないスポーツ選手や、活躍の場を与えられない芸術家がいます。しかし勉強であれば、志望校を選び、資格を取得するなどのかたちで、直接的に自分の人生を変えることができるのです。

僕自身、学ぶことは大好きですし、勉強することは楽しいと思っています。子どもたちにそれを理解してもらうのはいまだに難しいことです。ただ、自分の人生を良くするための、一番簡単で身近な方法の一つだということを理解してほしいと思っています。

トピック「ねんちる」vol.93

先日、僕と同じスクールで働いていたことがある、旧知の同僚N君と連絡を取ることができました。(僕はLINEの電話帳検索をオフにしていたのですが、車の故障にともなう送迎の連絡のためにオンにしたところ、僕の電話番号を持ってくれていたようで、友人として表示されたのでした)
10年前にこのスクールnend(ねんど)を開くときに色々と手伝ってくれたN君は、今は長野で塾の講師をしています。子どもたちに優しくて、気配りの細やかな彼だから、今では立派な先生になっているのだろうなと思います。
そんなN君は、自転車の山岳レースで優勝したこともあるつわもの。10年前にその報告を彼から聞いたときは、(ふーん。すごいね。鼻ほじほじ。)って感じでしたが、自転車に乗るようになった今では、(ままままじで!すげーすげー!)って感じです。あのとき感動してあげられなくてゴメンネと、10年ぶりに伝えたのでした。

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