Nend Community News 2026-6月号 電子版
「今月の言葉」
「コンプレックスなんて、大体一番の魅力なんですって。ショートケーキだって『私だけ頭にいちご乗っててバカみたい』って思ってますよきっと」
───anonymous
トピック「心配事にとらわれないために」
一日中将棋のことを考えている人は将棋が上手になっていきます。一日中数式のことを考えている人は数学が得意になっていきます。同様に、一日中悩んでばかりいる人は、悩むことの専門家になってしまいます。
人間は一日に活動できる総量があります。人間関係に悩むことに大半をつぎこんでいる人は、他のことにエネルギーを費やす余裕がなくなってしまいます。反対に、自分の好きなこと、心が落ち着くことに多くの時間を費やせば、そのぶん悩んだり落ち込んだりする時間が減っていくといえます。
でも、ついつい悩んでしまう。そのことばかり考えてしまう。そういうときにほんのちょっとだけ効くおまじないを紹介しましょう。
①「口角を上げ、上を向く」
人間は笑顔を作った状態で悩むことはできません(試しに思いっきり微笑んだ状態で悩んでみてください)。感情は体調のほか、自分の姿勢や表情にも左右されます。これらを意識的にコントロールしてみてください。
②「考えを中断する言葉・アクションを設定する」
気がつけば悩み事に考えが及んでしまっている場合、「ま、いっか。死ぬことはないしな」「さぁ、面白くなってきたじゃん」など悩みを切り上げる合図となる言葉を決めてこれを口にしましょう。私は「がおん」という言葉を設定しています。「ジョジョの奇妙な冒険」というマンガに出てくる空間を削り取る能力を持つキャラが頭の中の「悩み」を削り取る音です。自分が悩んでるなと思ったら「がおん」と言って思考を中断させます。言葉以外にも、頭をぶんぶん振る、「よし!」と大声で言う、ほっぺたを両側から叩く、など思考をリセットするアクションを決めてみましょう。
③「物理的に考えない状況にする」
具体的にはジョギングなどの運動をすることです。運動中はくよくよ悩むことができませんから、強制的に頭がからっぽの状態を作り出せます。また、心の疲ればかりで、体が疲れていない場合、不眠や抑うつなどの症状に現れてきます。心の疲れと体の疲れを合わせることで、心身のバランスが取れ、心が健やかに保たれます。
ちょっとした悩みから解放される方法を紹介しました。悩みや心配事が大きく、一人で抱えきれない場合には信頼できる人(親、パートナー、友人や専門家など)に相談しましょう。
「ねんちる」第220段
以前、ある生徒が塾に通うことについて、「親以外に、年の離れた大人の意見が聞けるということは、私にとって重要だった」と言ってくれたのを覚えています。
思春期の子どもたちは親のいうことを素直に聞けないことがあったり、友だちの言動に悩むことがあったりします。そのときに、親の伝えたいことをかみくだいて説明したり、友だちがそういう言動にいたった気持ちを一緒に考えてあげたりできる立場というのはなかなかないものです。家族ほど近すぎず、友だちより客観的で、先生ほど常識に捉われない、そのような立場である自分の言動は、子どもに与える影響も大きいと責任を感じます。
「母親からは情を学び、父親からは勇気を学ぶ」といいます。母親が欠けると情に欠け、父親が欠けると勇気が欠けるそうです。私は子どもたちに両方を伝えてあげられる存在になりたいと願っています。
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