Nend Community News 2026-5月号 電子版
「今月の言葉」
生きていくためにはパンだけではなくバラも必要だ
───anonymous
トピック「内発的動機づけのお話」
以前読んだアメリカン・ジョークにこういうお話がありました。
隣の空き地で野球をする子どもたちの騒音に悩まされる男性がいました。
彼は子どもたちのもとへ行き、彼らに1ドルを渡して言います。「私は野球の音を聞くのが大好きなんだ。これから毎日野球をしに来てくれたらお小遣いをあげよう」子どもたちは喜び、連日野球をしに公園にやってきます。男性はそのたびに彼らにお小遣いをあげました。
1週間後、子どもたちがいつものように野球をしにやってくると、男性は申し訳なさそうに言います。「悪いけれど、もうお金がなくなったんだ。お小遣いはあげられない」子どもたちは不服そうな顔をして公園から出ていき、二度と戻って来ませんでした。
男性はようやく静かな日常を取り戻しましたとさ。
これは心理学で外発的動機づけが内発的動機づけを弱める「アンダーマイニング効果(抑制効果)」といわれる話です。
最初、子どもたちは「野球が楽しいから」遊んでいました。ところが男性がお金を払うようになると、子どもたちの中で行動の意味が「楽しいからやる」から「お金をもらうためにやる」へと置き換わっていきます。そして報酬がなくなった瞬間、「ただでやる価値はない」と感じるようになり、野球そのものへの自発的な意欲まで消えてしまったのです。人はもともと好きでやっていたことでも、外から報酬を与えられると、その活動を「仕事」のように捉えるようになることがある、ということです。
勉強で考えると、お子さんが自主的に勉強をしている場合には、これに報酬を与えることは内発的動機づけを損なうおそれがあるといえます。この場合、子どものがんばりをねぎらい、ほめてあげるだけで十分なのです。
反対に、「エンハンシング効果(賞賛効果)」とよばれるものがあります。これは、外発的動機づけによって内発的動機づけを高められる心理現象です。お子さんの内発的動機づけが低い場合、報酬を設定するのではなく、「毎日遅くまで勉強しているね」のように努力のプロセスを認め、言葉で賞賛や感謝を伝えることで、子どもの行動と結果に自信を持たせ、内発的動機づけを引き出すというものです。
子どものやる気を高めるには、報酬ではなく、子どもを認め、言葉でしっかりほめてあげることが大切です。
「ねんちる」第219段
近年、ボードゲームが流行っているようで、スクールにもさまざまなボードゲームを置いている。トランプやUNO、オセロといった定番から人狼やナンジャモンジャなどのカードゲーム、知恵の輪、ルービックキューブからアルゴのような頭脳系ゲームまで。これらは遊びを通じて心理的な成長や社会性を促進するプレイセラピーの効果を狙ってもいるが、単に僕が遊びを好きなのもある。人狼系のゲームは子どもたちに人気だけど、ずるくないまっすぐな子が人狼と決めつけられて泣きだすこともあるので、低学年には難しい。
コロナのとき、世の中全体が自粛を余儀なくされていたときに、うちの小学生の仲良し4人組は、スクールでずっとワンナイト人狼をやっていたっけ。その中で一人女の子だったHちゃんは他人のウソを見破るのがエスパーのように上手かったな。
あの頃がふと懐かしくなった。
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