進学塾nend

Nend Community News 2025-4月号 電子版

   

「今月の短歌」

仲良しの三人組の三人目だから気づいてしまう初雪

───桐島あお

トピック「勉強の仕方——新中学一年生へ」

 新中学一年生のみなさん、進学おめでとうございます。新しい環境でしっかりと勉強に取り組めるよう、各教科の勉強の仕方をお伝えしましょう。

〔英語〕
 英語はとにかく書いて書きまくることが上達の秘訣です。基本文や、教科書の本文を丁寧にノートにまとめたり、単語を繰り返し練習するという地味な努力が実は一番効果的です。英語は好きになれば不思議と点数が取れる教科です。YouTubeやTikTokなどで英会話のコツを教えてくれる短い動画がたくさんあります。これらを利用して英語に親しみ、楽しみながら勉強してみてください。

〔国語〕
 教科書本文が中心ですので、基本的に学校の先生が解説してくれたまんまを覚えるだけです。詩や物語の一つひとつの表現に感動したり、説明文の段落どうしのつながりを意識したりしてしっかり覚えていきましょう。漢字や文法などの理解も大切です。漢検を受検するのも効果的です。

〔数学〕
 数学は計算が命です。数学が得意な人で計算が苦手な人はいません。間違わずに正しく計算ができるというだけで数学はどんどん上達していきます。ワークやドリルを利用して計算を鍛えましょう。また、数学は答えの解説を見ても解き方が分からないものがたくさんあります。ある程度数学が分かる人が見ないとどういう計算をしているのかがわかりづらいのです。私はこれを「《数学語》で書いてある」と言っています。数学で困ったら《数学語》がわかる人に積極的に質問しましょう。

〔理科〕
 覚えることが多い科目ですが、身近な現象と関係しているため、視覚や触覚などから得られる情報が多くあります。教科書の図解や実験の結果などを目で、耳で、実際に触れたりすることで、覚えやすくなります。そのため、常に関心をもって授業に取り組むことが大切です。ノートなどに知識をまとめる「まとめノート」作りも脳内情報の言語化に役立ちますよ。

〔社会〕
 日本や世界の地理、歴史などを習います。昔は世界の国々は遠い世界でしたが、今ではネットであちこちの国の様子や、歴史について解説したサイトを見ることができますから、より身近な科目になりました。理科同様、関心をもって取り組むことが大切です。覚えたぶんだけそのまま点数になるので、まとめノート作りや暗記シートを活用するなどして積極的に覚えることを楽しみましょう。

「ねんちる」第206段

 nendのロゴは、塾ができたときに昔の教え子のY君が作ってくれたものです。
 彼は茅ヶ崎の中堅高校に進学したのですが、数年後にばったりと地元の家電量販店で再会しました。聞けば、家電メーカーの営業をしながら、個人でデザイナーをしているといいます。僕ができたばかりの塾のことを話すと、塾のロゴ作りを申し出てくれました。当時サッカー部だった彼にそのような才能があるとは思いもよりませんでした。
 Y君いわく、
「僕が中学生のときは、勉強だけが唯一の価値観でした。親も先生も、みんな勉強することが大切だって言っていたんです。でも、もし誰かが美術の道に進んでもいいと言ってくれていたら、僕は美術科のある高校に進み、美大に行きたかったです。先生の塾は、そういう子がいたときにいい方へ導いてあげてくださいね」

 以来僕は、子どもたちの進路指導は大切にしています。

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