進学塾nend

Nend Community News 2024-11月号 電子版

   

「今月の言葉」

プリンセスはティアラが落ちるから下を向かない。

───anonymous

トピック「学びのすすめ」

 このほど晴れて認定心理士の資格を取りました。これは心理学の専門家として最小限の標準的基礎学力と技能を修得していることを証明する資格で、大学に通い所定の科目を36単位以上習得したうえで、日本心理学会に申請することで取得できます。

〈取得動機について〉
 最近、子育てに悩んでいるお母さまが多くいらっしゃいます。子どもを取り巻く環境はますます厳しくなっており、いじめや不登校、発達の問題を抱えるお子さんが増えています。私たちの市ではこういったことを相談できる場所が少なく、スクールに通われるご家庭や地域のみなさんの力になれればと、2020年に日本能力開発推進協会のチャイルド・カウンセラーの資格および家族療法カウンセラーの資格を取得、その後本格的に心理を学びたいと思い、2021年から武蔵野大学通信教育部・心理学専攻(臨床発達心理コース)に入学しました。

〈通信での学習のしかた〉
 武蔵野大学通信教育部は授業料が年間18万円(テキスト代を含む)で、インターネットにつながったパソコンがあれば、自宅で学びながらウェブを通してレポート提出や単位認定試験を行えます。特定の科目については大学で講義を受けたり、実習を行ったりする必要があります(スクーリング・別途1科目につき15,000円)。認定心理士の資格を得るための科目にはスクーリングが必須の科目があるため、仕事の合間をぬって実際に何度か大学(三鷹)へと通いました。
心理の勉強自体は子どもたちと接する日々の業務に直接関係しており、とても実用的かつ楽しいものでした。

〈学びを通しての感想〉
 子どもたちとの接し方や心のケア、発達に関する知識や対応のしかた、心理マネージメントのほか、心理カウンセラーとしての話し方や、カウンセリングの技法(私は特に、認知行動療法を専門として学んでいくつもりです)を身につけることができ、人間的に大きく成長することができました。スクーリングを通して年の近い友人もでき(心理を学ばれる方の多くが女性です)、励ましあいながら勉強を続けられました。認定心理士の資格取得で終わらず、これからも心理の研修やセミナーに参加していこうと思います。

 学びは人生を豊かにしてくれます。保護者の皆様もぜひご自身の興味のあることに取り組んでみてはいかがでしょうか。

「ねんちる」第201段

 スクールではバス(ハイエースバン)による送迎をしている。送迎時間の確保や燃料代、車の保守点検や走行のリスクを考えるとなかなかに大変なことだけど、それでも子どもたちが安全にスクールに通えるならと続けている。
 子どもたちは送り迎えの車の中で、無言で窓の外を眺めていたり、スマホを眺めていたり、騒がしく盛り上がったり、小テストに備えて必死に暗記したりしている。それらの様子を背中に感じながら運転するのは楽しいことだ。なにより個人的に一番好きなのは、子どもたちが歌をうたっているのを聞くことだ。流行りの歌はもちろん、合唱コンクールの課題曲だったり、クリスマスが近づくとクリスマスソングを歌ったりするのを聞くのは本当に幸せといってもいいくらい。

 窓からワンコのように顔を出して歌う子どもたちを乗せて今日もバスは走ります。

 - Nend Community News, 所感