Nend Community News 2024-10月号 電子版
「今月の言葉」
動物は一度敗れた相手には二度と立ち向かっていかない。それができるのは人間だけだ。
───anonymous
トピック「子どもの勉強意欲を減退させる言動」
私たちは子どもにしっかりと勉強をしてほしいと思うあまり、つい子どもに過干渉しがちです。保護者のみなさまに気をつけていただきたい子どもの勉強意欲を減退させてしまう5つのよくない言動をご紹介します。
① 子どもに勉強を教える
② 勉強のやり方に口を出す
③ 勉強不振を人格のせいにする
④ 子どもに宿題を課す
⑤ 特定の子に家族のだんらんに参加させない勉強時間を課す
まず①ですが、子どもの勉強を見てあげること自体はよいことです。しかし、ついつい熱が入って叱ってしまうと逆効果です。勉強を教えるとどうしても理解しているかどうか自分の監視下において管理したりテストしたりしたくなるもの。勉強は子どものものです。質問された場合をのぞき、親は遠くから見守る程度にしましょう。
②について、子どもの字の汚さが気になったり、丸つけのしかたや間違え直しのしかた、勉強するときの姿勢に不満を持つ方も多いと思います。しかし、親好みのやり方、自分が納得したいがためのやり方を子どもに押しつけないようにしましょう。
③について、子どもが間違えたり、理解に苦しんでいるときに「真面目に聞いていないからだよね」「だらしないからそうなるの」のように人格に起因するように責めてはいけません。「なぜできない」→「だらしないから」→「どうしてだらしないのか」→「問題ひとつまともにできないから」のように堂々巡りになってしまい、問題解決につながりません。そもそも勉強の出来・不出来と人格は別問題です。
④ですが、学校のテストの間違えをチェックし、復習をさせるなど、親から子どもに課題を出さないでください。本屋さんで問題集を買い与えるのは構いませんが、これを課題として強制し、管理するのも感心しません。親からの課題は親自身を満足させるためだけのものに過ぎないからです。
⑤は、年の離れた弟・妹がいる場合、お兄ちゃん・お姉ちゃんだけ勉強させ、弟・妹はテレビを見たりゲームをしたりと自由にさせるのは、子どもに不公平さを感じさせ、強い劣等感と疎外感を与えることになります。子どもに勉強させたいときは、小さな弟・妹も含めて家族全員がこれに協力してテレビを消したり、静かに本を読む時間にあてたりしてください。
ご家族の協力をお願いします。
「ねんちる」第200段
「法政大学の指定校推薦がとれました」とA君からうれしい連絡。本当によかった。
A君は小学5年生から通ってくれた真面目でこつこつ丁寧に頑張るタイプの子。A君のお兄ちゃんも以前スクールに通ってくれて地元の二番手校から法政大学に指定校で進学した。A君もお兄ちゃんをお手本に、同じ高校に行って同じように指定校を取りたいと考えているとお母さんは話してくれた。僕は、お兄ちゃんは非常にうまくいった例ではあるけれど、A君はさらに優秀だから実力通りトップ校に進学しては、とアドバイスしたが、A君はお兄ちゃんと同じ高校を希望し、最終的に僕もその考えを尊重した。
高校に入ってからもスクールに通い続けてこつこつ勉強に励み、一切ぶれることなく中学生のときに立てた目標通りに指定校をとったA君。本当に立派だと思う。最後まで通ってくれてありがとう。