進学塾nend

Nend Community News 2023-3月号 電子版

      2023/09/11

「今月の言葉」

やればできるなんて、 聞こえのいい言葉に酔っていてはいけませんよ。 その言葉を言うのはやらない人だけです。

───西尾維新(作家)

トピック「2023年度入試報告」

2023年度入試結果報告
平塚江南(1)、藤沢西(2)、茅ヶ崎(1)、伊勢原(1)、百合丘(1)、山手学院(1)、平塚学園(専願・4)、とわの森三愛高等学校(1)
以上12名 おめでとうございます

今年は例年に比べて私立専願の子が多くいました。私立高校は学費支援制度があるため、公立高校に進学し予備校に通うことと比べると、トータルで費用が安く済むともいえます。今年は湘南高校を受験されたお子さんが残念ながら合格に至りませんでしたが、素晴らしいがんばりを見せてくれました。素敵な高校生活を送ってください。

2023年度入試が終わりました。神奈川県の中学生の生徒数の減少にともない、高校の統廃合と定員数の漸減が続いており、子どもたちの高校選びも年を追って難しくなっています。私立人気が高まるなか、今年度の県立高校入試はどうだったでしょうか。

【英語】大きな変更点はなく例年通りの難易度。「前置詞の後ろは動名詞」といった基本的な文法の取り扱いを理解すること。長文は「農業のAI導入」「小麦高を背景にした米食への回帰」など最新の時事がテーマに。

【数学】箱ひげ図が入試問題として初めて出題されましたが、簡単なものでした。二次関数、確率など全体的にやや易化した模様。難しい問題は飛ばして解ける問題に注力する方針は今後も変わらないでしょう。

【国語】昨年よりもやや簡単になりました。説明文の中で、中学生でならった文法(今年は熟語の構成と助動詞の意味)が設問として定着しています。読解力だけに頼ることなく、文法の理解も欠かさないように。

【理科】昨年よりもやや簡単になりました。基本的な問題が多いものの、視点を変えて出題されています。エネルギーの変換効率を考える問題で、高校物理のような立式が要求されました。

【社会】昨年よりもやや簡単になりました。一問一答の知識だけでなく、横断的な知識が求められるようになっています。最新の時事にも注意を払いましょう。

今年度は夏期講習の授業スケジュールを改訂し、地理の対策を前倒しで行うなど早めの入試体制で挑みました。入試直前期の答案練習会での使用教材を見直し、2月4日には平塚市勤労会館での外部講師の指揮による模試も実施いたしました。この数年の子どもたちの様子をみるに、コロナ禍の学業への影響はやはり大きいように感じます。来年度の受験生は、今年以上に早めの準備が必要でしょう。

トピック「ねんちる」vol.181

昔、生徒に「がっちゃん」とあだ名される男の子がいた。勉強もスポーツも全然ダメで、顔は控えめに言ってもブスで、天然パーマで肌ががさがさのお調子者で、男子の間では変な意味で人気者、女子の間では悲鳴が上がるほどの扱いだった。
塾でもがっちゃんにあてると何も答えられなくて、何度も個別に補習をしてようやく基礎ができるようになって、「よかったね、がっちゃん」というと、チンパンジーのように歯をむき出して笑った。

彼はすぐにクラスの女子を好きになり、そのたびに果敢に告白し、振られると「もともと好きじゃなかった。今は○○が好き」と言って、クラス全員の女子に一度ずつ告白する天才(天災)な偉業を成し遂げた。
その後、何の奇跡か初めてつき合った女の子を「笑顔がブス」という理由で振った。
(2014年5月号より改編のうえ再録)

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