Nend Community News 2022-12月号 電子版
2023/09/11
「今月の言葉」
人間の脳というのは不思議なもので、疑問形を耳にすると、脳は即座に回転しはじめます
───anonymous
トピック「ご家庭にお願いしたいこと」
習い事にはスイミングがいい、という意見があるそうです。泳ぐ技術を身につけられるからとか、体力がつくからではありません。水泳は家庭に持ち帰ることがなく、自宅で練習したり、親が面倒をみたりする必要がなくてラクなことがその理由だそうです。
スクールで出された宿題を毎回忘れてくるお子さんがたまにいらっしゃいます。漢字や英単語を覚えてくる宿題を出しても、何度言っても覚えてこない子もいます。スクールで注意したり、叱ったりを毎回続けると、子どもにとっても良くないばかりか、クラス運営にも支障をきたすため、お母さまに連絡をすることがあります。なんといっても子どもが一番おそれるのはお母さまだからです。たいていの場合、家庭で注意してもらうとたちまち解決することがほとんどです。
しかしながら、スクールからの連絡を敬遠されるご家庭もあるようです。とがめられたり、責められたりしたような気持ちになるのでしょうか。そんなつもりではないのですが。
そういえば以前、こんなことがありました。スクールに入ったばかりのある男の子が、算数の計算問題の宿題を一問も解かずに赤鉛筆ですべてバツをつけて提出してきました。
宿題はもちろん、授業で教えたことを定着させるために復習として出しているものなので、一問も解けないということはないはずなのです。その子のお母さまに「ご家庭で丸つけを手伝ってあげてください。解き方に困っているようであれば、こんなふうにするといいよと声がけをしてあげてください」とLINEでご連絡申し上げました。すると、その子のお母さまから次のような返信がきました。
「子どもができないから塾に通わせている。家でできるようにするのは塾の責任ではないか。家で面倒をみなければならないなら通わせる意味がありません。辞めさせてもらいます」
もちろん、考え方のちがいもあるかもしれません。しかし、スクールからのご連絡は、ご家庭と協力して子どもを育てるためのものです。勉強は、特に子どもが幼いうちは、家庭での声がけや後押しが大切です。勉強を教えることはスクールの役目ですから、家庭でそれを補うようにとは申しません。ですが、「宿題やろっか」などの声がけや、リビングで子どもが宿題をするのに付き合ってあげるといった協力はご家庭にお願いしたいことです。
トピック「ねんちる」vol.178
誰かの生き方が誰かの励みになるということがある。それが尊敬する先輩であったり、スポーツ選手やアイドルであったりするかもしれない。「遠い空の下であの人もきっと、今ごろがんばっているだろう」と思うと力がわいてくる。今年のサッカーワールドカップの日本代表もそんな勇気を与えてくれたのではないだろうか。
スクールに通う子ども(ねんちる)たちもまた、僕に勇気を与えてくれる存在だ。夜にジョギングをしているときは(陸上部のMちゃんはこの倍くらいの練習をしているんだろうな)と思うともっとがんばろうという気になるし、色々考える夜には(Sちゃんは今ごろ一生懸命勉強しているんだろうな)と考えると、もっとしっかりしなきゃという気持ちになる。僕はがんばっている人が好きだから、いつもがんばっている人を心に想い、励みにしている。