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平成29年度神奈川県入試 学力検査平均点

   

神奈川県のホームページにて、神奈川県公立高校入学者選抜の学力検査について、平成29年度の結果が公表されました。

平均点を50点前後に抑えるかたちで難易度の調整が行われてきましたが、マークシート方式が導入された本年度は、記述問題の数が減ったことで、各教科とも平均点が上昇しました。英数国についてこの傾向が顕著で、特に五教科の中で平均点が一番高い国語については、これまでも現場から難易度の調整が求められているようですので、来年度以降傾向が大きく変わることもあるかもしれません。

英語は分布がまんべんなくちらばっています。志望校ごとに得点の住み分けができているということですね。たとえばトップ校の場合は80点以上、準トップ校の場合には70点以上などのように対策が立てやすく、正解するべき問題、捨てたほうがよい問題など、それぞれの学力に応じて入試の勉強をすすめましょう。

国語は平均点がかなり高い位置に偏っています。81点以上の人が35%を超えており、反対に60点以下の人は25%程度となっています。国語に苦手意識を持っている人は、ここで大きく差を広げられないように、早めの読解練習と、漢字検定を利用した漢字練習をしましょう。

数学は記述型問題の数が減ったことで、平均点を大きく上げました。しかし、91点以上が15%ほど、71~80点が23%ほど、さらに61~70点が25%弱と、ほどよく分布がちらばっています。こちらもやはり、「どの問題を捨てるか」「どの問題までできるようにする必要があるか」という住み分けができているということで、自分の志望校に応じた対策が必要だということです。

理科は分布が下に偏っています。内容的にはそれほど難易度の高い問題ばかりではなかったように思われますが、うまく問題を拾いきれていない層が多いようです。上位陣でも81点以上の割合が他の教科よりも少ないことから、上位校受験者はここを1つ突破口にするとよいのではないでしょうか。

社会はも分布がまんべんなく散らばっていますが、英語に比べて分布が真ん中に集まっています。つまり、上位は点数が思うようにとれず、下位はうまく点数がとれたと感じるような入試だったといえるのではないでしょうか。社会は問題傾向が大きく変わり、歴史がかんたんになった反面、地理や公民では、より現代の社会について掘り下げた内容になったように感じます。


傾向が毎年変わっていっている神奈川県入試ですが、早めに過去問に手をつけるなど十分な対策が合格への近道です。がんばってください。

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