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Nend Community News 2020-5月号 電子版

   

「今月の言葉」

俺もギターで食っていこうと考えてた時期があったよ。まあさすがに考え直して箸で食うことにしたんだけど。 

───高田純次

トピック「本当のわたし」

2020年という年がまさかこんな年になろうとは思いませんでした。あっという間に広まったコロナウイルスは世界中を席巻し、日本でも多くの方が罹患されています。
ここ平塚では、コロナにかかったというような人は周りにほとんど聞かず、コロナウイルスの脅威には実感がわきませんが、それでも国や県の通達どおりに外出をひかえてみなさんとても気を配ってつつましくすごされています。しかし外出を控えたり、衛生用品の不足を心配したりなど、平穏な日常生活に戻れない現在、多かれ少なかれストレスを感じていらっしゃるのではないでしょうか。

「あの人は裏表がある」といった言葉があります。みなさんも自分自身の嫌な面に気づかされて落ちこんだり、本当の自分がどういったものか悩んだりすることもあるでしょう。

人間の性格については裏表というものはありません。同じ一つの性格でも「ストレス下にない」か「ストレス下にある」かによって異なるのです。誰しもストレス下にないときには、明るく素直で、他人に優しくできる本来の性格でいられるのです。

しかし、ストレス下にある場合、例えば時間に追われていたり、長い行列や渋滞の中にいたり、将来の不安や心配事が重くのしかかっていたりする場合には、攻撃的になり、他人に対して底意地の悪い言動をしてしまうものです。あなたが家族や友達に対してあまり親切でない言動をしてしまう場合、それは本来のあなたの性格ではありません。「自分は今、ストレス下にある」ということを意識するだけでずいぶんと気が楽になるでしょう。自己嫌悪に陥る必要はないのです。

以前、このトピックでも書いたことがありますが、他人に対して怒ったり、あたったりしてしまうのは、不安や恐れや悲しみを感じたときです。そういったストレスを感じていることを意識し、時には誰かに聞いてもらうことも大切です。
また、他人から攻撃的な、意地の悪い言動を受けたときにも、彼もしくは彼女はストレス下にあるのだということを察し、それがご家族や友人であれば、できる場合には話を聞いてあげるとよいかもしれません。

現在、世の中は非常に難しい状況にあります。こういうときこそ、お互いに助け合い、励まし合いながら、乗り越えていきたいと思います。

 

トピック「ねんちる」vol.147

先日、O君が久しぶりに連絡をくれた。結婚の報告だった。うれしかった。
O君は僕が今の塾を開く前、大手の塾で教えていたときの最後の中3生で、当時の僕はバリバリのスパルタだった。
O君は勉強がとにかく苦手で、だから強制的に塾に来させて無理やり勉強をさせていた。彼はサッカー部で、試合には出られなかったけどサッカーが好きだった。そんなO君の中学生最後の大会には、僕が出させなかった。「試合に出られないのに行ってどうする。勉強を優先しろ」今考えてもひどい話だ。
それでもO君は僕になついてくれ、僕が独立し、新しくスクールを開いてからも、高校生として通ってくれた。O君は大学入試まで見届けた。卒業してからは大阪で働いているそうだ。

優しくて大らかで思いやりのあるO君。すてきな家庭を築いてほしいと願っている。

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