進学塾nend

Nend Commnuity News 2017-11月号 電子版

   

「今月の言葉」

後ろを歩かないでくれ。僕は導かないかもしれない。僕の前を歩かないでくれ。僕はついていかないかもしれない。ただ僕と一緒に歩いて、友達でいてほしい。

───カミュ

トピック「家庭での子どもの支え方」

アルキメデスが複雑な形状の王冠の体積を調べる方法を模索していたとき、風呂につかって桶からあふれ出る水を見て、これにより体積を調べることが出来ると発見した。アルキメデスは裸のまま風呂から飛び出して叫んだ。「ユーリカ!(見つけたぞ!)」

大人になってから勉強するというと、「もう昔のように頭がやわらかくないから」とためらう人もいるでしょう。でも実際には大人のほうが子どもより頭がいいのです。それは大人がそれまでの経験から、物事を多角的に見ることができるからです。
かけ算を習い始めるような子どもは、その段階でまだ自分で買い物を経験したことがない子が多いでしょうし、距離と速さと時間について習い始める段階では、車の時速についてのイメージがついていない子が多いのです。京都に行ったことがない子は室町時代の文化について覚えづらいでしょうし、露頭を見たことがない子は岩石にそれほど多くの種類があることに思いもよらないかもしれません。

大人は少なくともこういったことのいくつかを経験しているため、自分の記憶とリンクさせて学習することができるのです。アルキメデスの例では、水中にしずめた物体の体積と、あふれ出る水の体積が等しいことを経験がリンクさせたといえるでしょう。

さて子どもをかしこく育てるには、こういったことをたくさん経験させてあげるのが一番だとおわかりでしょうか。買い物をさせたり、自転車で旅行をさせたり、観光地のお城に連れて行って歴史のことを話してあげたりすることで、子どもはさまざまなことを脳内でリンクさせて、多角的に物事を見ることができるようになります。小さい頃からスポーツ一辺倒のお子さんの場合、どうしてもこういった経験が少ないことが、勉強が苦手になる原因の一つと考えられます。
日々忙しく、色々な経験をさせてあげられない場合には、たくさんの会話をしてあげてください。おじいちゃんやおばあちゃんといった年長者の話を聞くことは、子どもの語彙と視野を広げてくれます。

以前、ある生徒が「塾というのは自分にとって、親以外の大人の考えを聞ける数少ない場所だ」ということを言っていました。いろんな人と話し、いろんな経験をすることが子どもの知育にとって不可欠だと思います。

 

トピック「ねんちる」vol.117

僕が中学生の頃、あまり裕福でなかったため塾に通っておらず、中3の秋から毎月近くの高校を会場とする中学生対象の模擬試験をペースメーカーに受けに行っていた。
模試を受けること以外は自分で考えて勉強をしなければならなかった。問題集などは自分で買わなければならなかったため、本屋で問題集を立ち読みしてじっくりと吟味し、五百円くらいで買えるものの中からこれはと思えるものを購入し、ひたすら解いた。解き終わると、また本屋に選びに行ったものだ。
学校から帰ってくると、夕飯以外は机に向かって勉強していた。テレビも見なかった。勉強しろと言われたわけではない。親は忙しく、自分の進路に興味もなさそうだったのが悔しかったのだと思う。最初はぼうっとしている時間も多かったが、次第に集中するようになっていった。社会の暗記の仕方などは、塾に通っている友人との会話からヒントを得ていた。

今の子どもたちにもがむしゃらに入試をがんばってほしいな。

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